飛鳥山動物病院 徒然日記

2017年に開院予定の飛鳥山動物病院ブログです。

飛鳥山動物病院のご紹介

明日の笑顔を守る場所、飛鳥山動物病院

 

当院は、現在2017年秋の開院をめざして、鋭意準備中です。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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下記に、当院についての情報をまとめました。

もしよろしければ、ご閲覧ください。

 

 <ごあいさつ> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2015/04/02/000000_1

 

<代表の自己紹介> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2017/06/16/000000

 

<スタッフ紹介> Coming Soon!

・川口(代表 / 獣医師 /スタッフマネージャー)

・S(動物看護師 / 小動物リハビリケアプランナー)

・H(動物看護師 / 医療ケアトリマー)

・M  (動物看護助手 / 医療ケアトリマー)

 

<当院のケアメニュー> Coming Soon!

・"その子らしさ" 尊重医療

・医療ケアトリミング

・犬と猫のリハビリ科

・在宅ケアサポート

 

<飼い主様とお約束> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2017/06/07/073658

 

<3つの医療> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2015/04/02/000000

 

<診療案内> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2015/04/03/000000

 

<診療時間> 現在下記診療時間を検討しています。

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現在企画調整中のため、診療時間は変更になる可能性があります。ご了承ください。

 

<夜間診療について> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2015/04/04/000000_1

 

<アクセス 駐車場> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2015/04/04/000000

 

<スタッフ教育> http://ujk-vet.hatenablog.com/entry/2017/05/27/203613

 

文献紹介(犬の出血性下痢症候群)

【文献・犬・消化器】

犬の急性出血性下痢症と C.perfringensの消化管内増殖には相関があるかもしれない(2014年・PMID4895553) 

Unterer, et al. “Endoscopically Visualized Lesions, Histrogic Findings, and Bacterial Invasion in the Gastrointestional Mucosa of Dogs with Acute Hemorrhagic Diarrhea Syndrome” Jornal of Veterinary Internal Medicine.28(1) 52-58

 

PubMedリンク

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4895553/

本文:無料公開(PDF)

 

==アブストラクト==

<背景>

イヌの出血性胃腸炎(HGE)症候群の病因は不明であり、

病理組織学的検査および微生物検査は剖検例でわずかに実施されるのみである。

 

<目的>

犬HGEの特徴的な粘膜病変(肉眼/組織学的)を特定し、原因菌種を同定すること。

 

<動物>

HGEと診断された犬10頭およびコントロール犬11頭。

事前に抗生物質が投与された犬と、

出血性下痢の原因に他の基礎疾患が診断された犬は除外された。

 

<方法>

HGEの犬 10頭に消化管生検を実施し、WSAVAガイドラインに従って評価した。

クロストリジウム属およびパルボウイルスの存在を組織学的/免疫化学的に調査した。

培養には、滅菌鉗子で採取した十二指腸生検組織を利用した。

 

<結果>

粘膜病変は、腸でのみ認められ、胃には見られなかった。

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HGEを呈した犬の十二指腸肉眼写真(粘膜の激しい浮腫・びらんが認められる)

Clostridium perfringens が、全てのHGE犬の小腸粘膜表層で多量に検出された。

対照群では、C. perfringensは11頭中1頭のみでしか検出されなかった。

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腸粘膜表層に認められたC.perfringens

 

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免疫染色により確認されたC.perfringens

 

<著者の考察>

この研究は、C.perfringensと急性出血性下痢との相関性を示唆している。

病変が胃に存在しないことから、「出血性胃腸炎HGE」という用語は、

「急性出血性下痢症候群」と改める必要性があるのではないか。

 

ド:急性出血性下痢症候群、血性下痢、C. perfringens、出血性胃腸炎

 

<コメント>

はい、とあるブログのまねっこです(笑)

でも、まねっこでも勉強になるし、

私もできる限り(開業するなら、なおさら)文献も読まねばと思っています。

 

今回の文献は

「出血性大腸炎の紹介って、ものすごく古い専門書にはあるけれど

現在の獣医内科学ではどのような位置づけなんだろうか?」

という素朴な疑問で調べたのが、とりあげた理由です。

 

文献のアブストラクトでは

C.perfringensと急性出血性下痢に相関性あり」とあります。

 

しかし、そもそもC.perfringens

健康な哺乳類の消化管内には存在している菌ですから、

これが同定されたから、急性出血性下痢の原因として考えていいのだろうか?

と、途中からは別の疑問を抱いて、この文献を読ませていただきました。

 

著者の考察によれば

「急性出血性下痢の犬で、すべての十二指腸粘膜表面に、

 C.perfringensが多量に認められたが、対照群にはほとんど見られなかった。

統計学的に優位な差が見られた)

 加えて、十二指腸粘膜の細菌叢は、個体により異なるはず。

 だから、C.perfringensの単一増殖と出血性下痢には、相関があるに違いない。」

でも、C.perfringensの増殖が、病気の原因なのか二次的変化かはわからない。

とのことでした。

 

また、詳しい紹介は割愛しますが、別の報告では

急性出血性下痢の原因として、C.perfringens以外にも

サルモネラカンピロバクターのような腸粘膜侵入性細菌が関与する説や

腸内のアレルギー反応が関与するとの説もあります。

 

この文献だけで

「急性出血性下痢の原因はC.perfringensだ!」とは言えないようです。

複合的な要因があるのかもしれません。

 

いずれにせよ、この「犬の出血性下痢症候群」は、

適切な応急処置が実施されないと、命に関わる疾患であり、

まずは迅速な救命処置を実施することが肝要であることを、再認識しました。

明日以降のの治療に役立てていきたいと思います。

 

<ご注意ください>

このブログ内で紹介している学術情報は、

随時新しい情報・適切な文章に訂正加筆される可能性があります。

特に一般の飼い主様は、このブログ内の情報を鵜呑みにせずに、

必ずかかりつけの動物病院にご相談・ご確認されるようお願いいたします。

 

 

獣医師 川口

 

 

文献紹介ブログのご案内(獣医療関係者向け)

<文献紹介ブログのご案内>

私がお世話になっている、二次診療施設の獣医さんが

獣医療関係者向けの文献紹介ブログを開設されました。

 

ねころんで探せる小動物医療のジャーナルクラブ

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飼い主様には少し難しい内容ばかりですが、

獣医さん(特に勤務医や開業医)にとって、とてもありがたいサイトです。

(写真は私の家の猫で、ブログとは関係ありません)

 

獣医療は日々進歩・変化しています。

その都度、新しい情報を基に知識をブラッシュアップしていく必要があるのですが、

その情報のほとんどが「英語文献」です。

 

ですから、新しいことを調べようとすると

(私のようにあまり英語が得意でない場合)

英語辞書片手に、うーんうーん悩みながら読み進める必要があるのです。

 

そこで、

小動物医療の臨床現場で役立つ論文情報を

 日本語で蓄積して、簡単に検索できるように」と

このブログを開設されたそうなのです。大変心強いです。

 

せっかくのすばらしいブログですから、

飛鳥山動物病院ブログを閲覧された方(特に獣医さん)に

ぜひおすすめしたく、ご紹介いたします。

もしよければ、ご確認ください。

 

獣医師 川口

 

 

開業のご挨拶 (代表 川口)

はじめまして。

飛鳥山動物病院 代表の川口です。

この度、西ケ原で開業させていただくことになりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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※写真は、西ケ原の旧古河庭園です。心洗われる景色ですよね!

 

僭越ながら、自己紹介させていただきます。

 

西ケ原は北区・豊島区・文京区の3区が隣接する地域ですが

そのうち、文京区は私の父の故郷です。

 

父は、母との結婚を機に、

母の実家である東京都日野市へ転居し

そこで、私が生まれました。

その後私は、小学校〜大学をすべて東京で過ごしました。

 小学校:市立第二小学校 (日野)

 中学高校:国学院久我山 (杉並)

 大学:東京農工大学 (府中)

 

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※小学生の頃から、獣医になるのが夢でした。

 愛犬「ちょび」と写っている高校生の私は、

 まるでサラリーマンみたいなおっさん姿ですね(笑)

 

私の家は、けして裕福ではなかったけれど、

父と母が一生懸命に、私が勉強に専念できるよう、学費を準備してくれて

おかげで、念願だった獣医にもなることができました。

父と母には、深く感謝しています。

 

大学卒業後は、埼玉に就職しました。

大きなグループ病院でしたので、たくさんの症例経験ができ、

また副院長にも任命してもらい、院内マネジメント従事もさせてもらえました。

 

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その後、複数の動物病院で勤務を経験し、(すべて埼玉県内の病院です)

現在は、大学先輩の病院(本庄犬猫病院)でお世話になりながら、

開業準備させていただいています。

 

独立開業するにあたり、当初は埼玉県内を考えていたのですが、

なかなかいいご縁に恵まれませんでした。

 

そんななか、ふと訪れたこの西ケ原に「一目惚れ」してしまい

その場で、「ここだ!」と独立開業を決めたのですが、

この地域が、実は父の故郷だと知ったのは、開業決定後でした。

不思議なご縁もあるものですね。

  

この地域の皆様の、笑顔を守るお仕事ができたなら、

それが、父母へのご恩返しにもなるような気がして、

今から、とてもワクワクしています。

 

十数年ぶりに東京に帰ってきました。

地域の皆様のお役立ちになれるよう、勤めてまいります。

どうか、末長くよろしくお願いいたします。

 

飛鳥山動物病院 代表

川口

スタッフミーティング!

今日はスタッフミーティングを実施しました。

 

ん?開業もしていないのに、スタッフミーティング?

少し驚かれるかもしれませんね。

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実は、まだ飛鳥山動物病院は開業しておりませんが、

「ぜひ一緒に働きたいです!」と、志を共にしてくれる、

頼れるスタッフがすでにいるのです!

開業前ではありますが、既に何度も、企画会議を実施させてもらっています。

本当に、ありがたいことです。

 

まだオープン前ですので、お名前と顔は伏せさせていただきますけれども、

すこしだけ、(自慢の!!)スタッフをご紹介いたします。

 

Hさんは、動物看護師の資格も有する医療ケアトリマーさんです。

柔らかい物腰と、癒しを与える優しい雰囲気がすばらしい!スタッフです。

今後は、動物看護師の知識と経験を活かして、

医療ケアに配慮したトリミング、皮膚に優しいマイクロバブルケアなど、

動物病院ならではのトリミング担当になっていただく予定です。

また、インスタグラムなどSNSを通じて、

美しいトリミングフォトや病院情報を発信する技術も得意です!頼りにしてます!

 

Sさんは、動物さんのリハビリテーションを得意とする動物看護師さんです。

小動物医療への情熱的な想い、明るい雰囲気がすばらしい!スタッフです。

現在、小動物リハビリテーションに関する海外資格である、

Certified Canine Rehabilitation Practitioner(テネシー大学)の取得のために

準備・勉強中という、熱意のある動物看護師さんです。

今後、当院におけるリハビリ科の担当になっていただく予定です。楽しみです!

 

医療ケアトリミング部門、小動物リハビリ科部門、

ともに現在準備中の企画ではありますが、

きっと、地域のみなさまの安心につながることと、確信しております。

 

現在、開業に向けて鋭意準備中です!

どうか皆様、開院までもうしばしお待ちください。

 

飛鳥山動物病院 代表

川口

セミナー参加報告(関節疾患のX線診断 織間先生)

先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。

講師:織間博光 先生

テーマ:関節疾患のX線診断

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現在勤務している動物病院のご配慮により、

夜の学術セミナーに参加させていただきました。

 

今回のテーマは「関節疾患のX線検査」です。

 

レントゲン検査が何か?というのは、ご説明はいらないと思いますが、

実はとても繊細な検査です。

「撮影すれば、すぐに病気が見つかる=診断がつく」わけではなくて、

どの部位に、どのような病気の疑いがあるのか?

それは、どのような角度で撮影すれば、確認できるのか?

そういった知識の準備がとても重要なのです。

 

今回は、獣医画像診断学の「神様」とも呼ばれる、

織間先生から、主に関節疾患のレントゲン診断法について、

詳細に学ばせていただきました。

明日以降の診察に役立てていきたいと思います。

 

獣医師 川口

 

マダニウイルスについて

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【マダニウイルスについて】

 

2017年7月、TVニュースでショッキングな情報が公開されました。

「猫に噛まれた女性が、マダニウイルスにより死亡した」という内容です。

マダニウイルス 動物から初の感染例か 50代女性死亡 | NHKニュース

 

 

 

重症熱性血小板減少症候群( SFTS)を起こすウイルス、

通称「マダニウイルス」は、人が感染すると重症化し、

命を落とすこともある怖い病気です。

2013年1月に始めて国内で感染報告がされて以降、

これまでに266人が発症し、57人の方が亡くなっています。

 

今まで、SFTSウイルスは「マダニに咬まれて感染する」とされていました。

しかし、今回のニュース情報が正しければ

「感染猫に咬まれて、人が感染・死亡した」疑いがあります。

 

このようなニュースが流れれば、

みなさん、不安になると思います。

「今、家の猫に咬まれたら、命に関わるのだろうか?」と。

 

この疾患についての詳しい情報を、厚生労働省がQ&Aにまとめてくれています。

インターネット・TV番組の情報も、一部が錯綜しパニックの様相ですので、

詳細については、まずは下記厚生労働局URLにアクセスし、

ご自身で一度確認されることをおすすめいたします。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

 

上記2017年7/26現在の、厚生労働局の情報をまとめると…

①「感染猫の体液に直接触れれば、マダニを介さず、人へ感染するかもしれない」

②「しかし、元気な猫・屋内飼育猫から感染することは、まずない」

③「感染猫に咬まれると、本当に人へ伝染するのか不明 (違うかもしれない)」

とされています。

 

しかし、すこしでもご不安・ご心配な点がございましたら、

お近くの動物病院の先生にご相談なさってください。

 

今回のSFTS感染に関して、情報も日々新しく更新されています。

私たちも常に新しい情報に気を配るとともに、

皆様が不要なパニックに陥らないで済むよう、

適切な情報発信を努めてまいります。

 

また、詳しい情報が入り次第更新いたします。

獣医師 川口