飛鳥山動物病院 徒然日記

飛鳥山動物病院のスタッフブログです!

研修参加報告 (埼玉動物医療センター)

本日も、埼玉県の2次診療施設で研修させていただきました!

研修先:埼玉動物医療センター(埼玉県入間)

指導教官:石川先生(同センター副院長 / 総合診療科主任)他 勤務獣医師の方々

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今回もたくさんの症例について、

診断・治療のコツを丁寧にご指導いただきました。

指導医の石川先生、勤務スタッフの皆様、いつもありがとうございます。

 

さて、今回学んだ内容を少しだけご紹介いたします。

 

「骨髄検査」というものをご存知ですか?

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血液には、赤血球・白血球・血小板という細胞成分が存在します。

赤血球は酸素を運び、白血球は体の免疫を保ち、

 血小板は止血に貢献しています。)

これら細胞成分を「血球」といいます。

 

骨髄とは、骨の内側にあるやわらかい組織で、

血球を成熟させる「血球の工場」のような場所です。

 

血球の病気には、代表的なものとして

・血球が異常に増殖する

・形のおかしい血球が見つかる

・血球が急に減少してしまう

などがあります。

 

血球の病気が認められた際には、

工場である骨髄に異常があることもあり、

骨髄の状態を把握することで、より適切なお薬を選ぶこともできます。

そのために骨髄組織を一部採取する検査が「骨髄検査」です。

 

今回の実習では、骨髄検査について

どんな時に、骨髄を積極的に調べたほうがいいのか、

状態が悪い子でも検査を安全に実施するには…など、

臨床的な判断基準について、詳細にご指導いただきました。

明日以降の診療に役立てていきたいと思います。

 

獣医師 川口