飛鳥山動物病院 徒然日記

飛鳥山動物病院のスタッフブログです!

セミナー参加報告(獣医内科学アカデミー)

横浜みなとみらいで開催された学術大会に、勤務病院のご配慮により参加させていただくことができました!

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日本国内には、各地で獣医師の学術集会が開催されます。

この『日本獣医内科学アカデミー』は、国内最大級の学術集会の一つです。

様々な疾患に対して、獣医内科学のスペシャリスト達が集まります。

最新の報告・治療へアプローチ法などなど…

日々の診療に明日から役立つ情報が目白押しなんです!

 

今回学ばせていただいたことを、明日からの診療に役立てていきたいと思います。

 

獣医師 川口

セミナー参加報告(腹部Echo実習⑤ 宮林先生)

先日、横浜で開催された腹部エコー実習に、勤務病院の計らいで参加させていただきました。

講師:宮林先生(アメリカ獣医放射線学認定専門医)

実習内容:腹部超音波検査

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今回の実習は5回目、テーマは「胃腸と膵臓」の描出でした。

とても有意義な実習内容でした!

次回以降の診察に役立てたいと思います。

獣医師 川口

セミナー参加報告(胸部レントゲン検査 織間先生)

先日、群馬前橋にて開催された学術セミナーに参加しました。

講師:織間先生

テーマ:胸部レントゲン検査

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織間先生の画像診断セミナーは、

過去に何度か拝聴したことがあるのですが、

何回受講しても、新しい発見があります。

 

そして、様々な深い知識や見解を説明する際の、

織間先生の、幸せそうなお顔を拝見すると、

「あんな風な、楽しそうに獣医学に専攻する人間になりたい!」と思うのです。

(私みたいなものには、恐れ多いコメントですが)

 

今回の実習も、大変勉強になりました。

明日以降の診察に役立てていきたいと思います。

 

獣医師 川口

セミナー参加報告(麻酔学 神野先生)

先日大宮で開催された麻酔学セミナーに、勤務病院の計らいで参加させていただくことができました。

講師:神野先生 (日本獣医生命科学大学 獣医麻酔外科学)

テーマ:麻酔モニターを使いこなす

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全身麻酔下にある患者の状態を確認管理することを「麻酔モニタリング」といいます。

今回のセミナーテーマは、いかに安全な麻酔モニタリングを行うか?でした。

 

全身麻酔は、かならずしも危険な処置ではありません。

しかし、できる限り安全な麻酔をかけるには、

全身麻酔下の患者の、わずかな変化にいちはやく気づくことが大切です。

 

心電図・パルスオキシメーター・血圧計などの機械を活用しつつ、

麻酔管理者が、安全に動物を眠らせる・覚醒させるためのポイントについて、

詳細に学ばせていただきました。

明日からの、より安全な麻酔実施に役立てたいと思います。

 

獣医師 川口

セミナー参加報告(診断法 石田先生)

先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。

講師:石田卓夫先生

テーマ:CBC

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今回のセミナーテーマは「論理的な診断」です。

飼い主様の訴える問題点、

来院した動物さんの状態、

検査情報、疫学的傾向…などを考慮して、

現在もっとも疑われる疾患を導き出すことが「診断」です。

 

動物病院には、具合の悪い子がたくさん来院します。

その度に、診断し、治療を実施するのですが、

人間の思考というは、怖いもので

ふとすると

「よくわからないけれど、こうなるはずだ」

「以前こうだったから、今回もこうなるはず」といった、

思い込みや、根拠のない思考にとらわれてしまう傾向があります。

 

そのようなバイアスがかからないように、

科学的、論理的にひとつひとつ、丁寧に診断すること。

その大切さを、石田先生はいつもこの講義でご講演くださいます。

 

私は、臨床獣医師1年目から、

何度も何度もこの講演を拝聴させていただいておりますが、

聞くたび、いつも目から鱗です。

 

「初心、忘れるべからず!」

 

肝に命じて、明日からの診療に臨みたいと思います。

 

獣医師 川口

 

セミナー参加報告(臨床病理 小笠原先生)

先日、勤務病院(本庄犬猫病院)のご配慮により、

「あさか台動物病院」さんにて開催された、学術セミナーに参加しました。

講師:小笠原 聖悟 先生

テーマ:臨床病理 症例ラウンド

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「臨床病理学」というのは、

普段の診療中(臨床)にて行われる各種検査から、

疑われる病態を検討していく医療学問です

通常、血液検査・便尿検査・細胞診断検査を通じて

患者さんの状況を推測していきます

 

診断が難しい症例というのは、

その検査結果が判読しづらい場合と、

検査結果で推論される病態が複雑な場合があります

 

そのような、教科書的な「典型例」とは異なる症例を集めて、

専門家のアドバイスをいただきながら、症例を検討するのが

今回のテーマ「臨床病理 症例ラウンド」です

 

 

本日もとても勉強になるラウンドでした

また明日以降の臨床検査に役立てていきたいと思います

 

獣医師 川口

 

 

セミナー参加報告(高齢期の予防医療 小澤先生)

先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。

講師:小澤 真希子 先生(東京大学特任教員)

テーマ:高齢期のイヌとネコのための予防医療(認知機能不全と腎臓病)

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認知機能不全とは、いわゆる「認知症」「痴呆」と呼ばれる、

高齢期に認められる行動の変化のことです

 

多くの場合、以下の症状が認められるようになります

 

昼間寝てばかりいて、夜になると活動的になる

いつまでも吠える

トイレを失敗する

家の中を徘徊する

部屋の隅で動けなくなる

 

飼い主様の呼びかけに、反応しなくなる

 

残念なことに、認知障害は加齢性の変化であり

治すことはできません

しかし、周囲の環境や少しの工夫で、

認知障害の子と、うまくつきあっていくことは目指せます

(その具体的な対策については、別のコラムでご紹介予定ですので、

 ここでは、割愛します)

 

今回のセミナーでは、どのように高齢期と向き合えばいいのか?をテーマに

動物行動に関して専門でいらっしゃる小澤先生より、

詳細にご講演いただきました。

明日以降の診療に役立てていきたいと思います

 

獣医師 川口