セミナー参加報告(獣医内科学アカデミー)
横浜みなとみらいで開催された学術大会に、勤務病院のご配慮により参加させていただくことができました!
日本国内には、各地で獣医師の学術集会が開催されます。
この『日本獣医内科学アカデミー』は、国内最大級の学術集会の一つです。
様々な疾患に対して、獣医内科学のスペシャリスト達が集まります。
最新の報告・治療へアプローチ法などなど…
日々の診療に明日から役立つ情報が目白押しなんです!
今回学ばせていただいたことを、明日からの診療に役立てていきたいと思います。
獣医師 川口
セミナー参加報告(胸部レントゲン検査 織間先生)
先日、群馬前橋にて開催された学術セミナーに参加しました。
講師:織間先生
テーマ:胸部レントゲン検査
織間先生の画像診断セミナーは、
過去に何度か拝聴したことがあるのですが、
何回受講しても、新しい発見があります。
そして、様々な深い知識や見解を説明する際の、
織間先生の、幸せそうなお顔を拝見すると、
「あんな風な、楽しそうに獣医学に専攻する人間になりたい!」と思うのです。
(私みたいなものには、恐れ多いコメントですが)
今回の実習も、大変勉強になりました。
明日以降の診察に役立てていきたいと思います。
獣医師 川口
セミナー参加報告(麻酔学 神野先生)
先日大宮で開催された麻酔学セミナーに、勤務病院の計らいで参加させていただくことができました。
講師:神野先生 (日本獣医生命科学大学 獣医麻酔外科学)
テーマ:麻酔モニターを使いこなす
全身麻酔下にある患者の状態を確認管理することを「麻酔モニタリング」といいます。
今回のセミナーテーマは、いかに安全な麻酔モニタリングを行うか?でした。
全身麻酔は、かならずしも危険な処置ではありません。
しかし、できる限り安全な麻酔をかけるには、
全身麻酔下の患者の、わずかな変化にいちはやく気づくことが大切です。
心電図・パルスオキシメーター・血圧計などの機械を活用しつつ、
麻酔管理者が、安全に動物を眠らせる・覚醒させるためのポイントについて、
詳細に学ばせていただきました。
明日からの、より安全な麻酔実施に役立てたいと思います。
獣医師 川口
セミナー参加報告(診断法 石田先生)
先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。
講師:石田卓夫先生
テーマ:CBC
今回のセミナーテーマは「論理的な診断」です。
飼い主様の訴える問題点、
来院した動物さんの状態、
検査情報、疫学的傾向…などを考慮して、
現在もっとも疑われる疾患を導き出すことが「診断」です。
動物病院には、具合の悪い子がたくさん来院します。
その度に、診断し、治療を実施するのですが、
人間の思考というは、怖いもので
ふとすると
「よくわからないけれど、こうなるはずだ」
「以前こうだったから、今回もこうなるはず」といった、
思い込みや、根拠のない思考にとらわれてしまう傾向があります。
そのようなバイアスがかからないように、
科学的、論理的にひとつひとつ、丁寧に診断すること。
その大切さを、石田先生はいつもこの講義でご講演くださいます。
私は、臨床獣医師1年目から、
何度も何度もこの講演を拝聴させていただいておりますが、
聞くたび、いつも目から鱗です。
「初心、忘れるべからず!」
肝に命じて、明日からの診療に臨みたいと思います。
獣医師 川口
セミナー参加報告(臨床病理 小笠原先生)
先日、勤務病院(本庄犬猫病院)のご配慮により、
「あさか台動物病院」さんにて開催された、学術セミナーに参加しました。
講師:小笠原 聖悟 先生
テーマ:臨床病理 症例ラウンド
「臨床病理学」というのは、
普段の診療中(臨床)にて行われる各種検査から、
疑われる病態を検討していく医療学問です
通常、血液検査・便尿検査・細胞診断検査を通じて
患者さんの状況を推測していきます
診断が難しい症例というのは、
その検査結果が判読しづらい場合と、
検査結果で推論される病態が複雑な場合があります
そのような、教科書的な「典型例」とは異なる症例を集めて、
専門家のアドバイスをいただきながら、症例を検討するのが
今回のテーマ「臨床病理 症例ラウンド」です
本日もとても勉強になるラウンドでした
また明日以降の臨床検査に役立てていきたいと思います
獣医師 川口
セミナー参加報告(高齢期の予防医療 小澤先生)
先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。
講師:小澤 真希子 先生(東京大学特任教員)
テーマ:高齢期のイヌとネコのための予防医療(認知機能不全と腎臓病)
認知機能不全とは、いわゆる「認知症」「痴呆」と呼ばれる、
高齢期に認められる行動の変化のことです
多くの場合、以下の症状が認められるようになります
昼間寝てばかりいて、夜になると活動的になる
いつまでも吠える
トイレを失敗する
家の中を徘徊する
部屋の隅で動けなくなる
飼い主様の呼びかけに、反応しなくなる
残念なことに、認知障害は加齢性の変化であり
治すことはできません
しかし、周囲の環境や少しの工夫で、
認知障害の子と、うまくつきあっていくことは目指せます
(その具体的な対策については、別のコラムでご紹介予定ですので、
ここでは、割愛します)
今回のセミナーでは、どのように高齢期と向き合えばいいのか?をテーマに
動物行動に関して専門でいらっしゃる小澤先生より、
詳細にご講演いただきました。
明日以降の診療に役立てていきたいと思います
獣医師 川口