セミナー参加報告 (原著論文と戯れましょう!)
先日、埼玉動物医療センター(入間)で開催された学術セミナーに参加しました
講師:山下貴史 先生 (やました動物病院)
テーマ:気軽に原著論文と戯れましょう!
一般の方(主に飼い主様)には???なテーマ内容だと思います。
少しご説明しますね。
たとえ話です。
体調不良のわんちゃんを動物病院に連れて行ったら、
みてくれた先生からAというお薬が処方されました。
なぜAという薬だったのでしょうか?
それは、過去の研究者たち・臨床獣医師たちが調査検討し、
「この病気にAという薬を使ったら、使わない場合と比較して、このように改善した」
と、調べてくれたからなんです。
このような、過去に研究された内容をまとめた資料が
ざっくりいいますと「学術論文」です。
獣医学は日々進歩し続けておりまして、
また飼い主様のニーズ(このように治療してあげたい)も多様化しています。
それに伴い、たくさんの報告提案が学術論文としてつぎつぎ登場します。
飼い主様へ、よりよい情報を提供していきたいので
本当は常に新しい情報を取り入れられればいいのですが
そのほとんどが英語(涙)…なかなかぱっと読んで整理することができず
新しい情報に触れる事自体に苦痛がでてしまうことも…(焦)
今回の山下先生は、臨床推論やEBMなど、
動物医療では欠かせない内容を臨床現場で実勢されている先生です。
忙しい臨床現場において、いかに情報を取り入れていくのか?にも精通されており
そのノウハウをわかりやすく解説いただきました。
今回、山下先生からご講演いただいた内容をもとに、
できる限り適切で新しい情報を、飼い主様へ発信していけるよう努めてまいります。
獣医師 川口