セミナー参加報告(胸腔外科/スリップノット実習)
先日、上野で開催された外科セミナーに参加しました。
講師:中島尚志 先生
テーマ:胸腔外科/スリップノット実習
胸腔の手術では、肺・横隔膜を治療する目的で
開胸することが多いのですが
実は、あまり簡単な治療ではありません。
そもそも、手術が適切なのかの判断、
胸を開け、細かい部位を操作する技術レベル、
胸を開けている最中の繊細な麻酔操作、
手術後の急変に対応できる集中管理
どれもかなり高い質が要求される分野です。
今回のセミナーでは、どのように胸をあけ臓器を操作するのか?
手術の適応の判断などについて詳細にご講演いただきました。
また、実習では「深い部位をしっかり結紮する技術(スリップノット法)」について
中島先生から直接ご指導いただき、実習させていただきました。
胸腔外科を明日からすぐに実施します!とは言えません。
技術面/病院施設面/スタッフ全体の知識技術の向上…といった、
チーム医療全体のレベルアップが、当院にはまだまだ必要です。
本日のセミナー内容に加えて、
適切な外科施設へのご紹介、手術に長けた先生との連携など
飼い主様が安心していただける対策をとりながら
明日以降の胸腔疾患治療に望みたいと思います。
飛鳥山動物病院 川口