セミナー参加報告(高齢期の予防医療 小澤先生)
先日、群馬前橋で開催された学術セミナーに参加しました。
講師:小澤 真希子 先生(東京大学特任教員)
テーマ:高齢期のイヌとネコのための予防医療(認知機能不全と腎臓病)
認知機能不全とは、いわゆる「認知症」「痴呆」と呼ばれる、
高齢期に認められる行動の変化のことです
多くの場合、以下の症状が認められるようになります
昼間寝てばかりいて、夜になると活動的になる
いつまでも吠える
トイレを失敗する
家の中を徘徊する
部屋の隅で動けなくなる
飼い主様の呼びかけに、反応しなくなる
残念なことに、認知障害は加齢性の変化であり
治すことはできません
しかし、周囲の環境や少しの工夫で、
認知障害の子と、うまくつきあっていくことは目指せます
(その具体的な対策については、別のコラムでご紹介予定ですので、
ここでは、割愛します)
今回のセミナーでは、どのように高齢期と向き合えばいいのか?をテーマに
動物行動に関して専門でいらっしゃる小澤先生より、
詳細にご講演いただきました。
明日以降の診療に役立てていきたいと思います
獣医師 川口