飛鳥山動物病院 徒然日記

今秋開院する、飛鳥山動物病院のブログです。

セミナー参加報告書(会陰・肛門の外科 中島先生)

先日、上野にて開催された外科実習セミナーに

勤務動物病院のご厚意により、参加させていただきました

主催:HJS

講師:中島先生

テーマ:肛門会陰の外科 端々吻合実習

 

f:id:ujk_vet:20170621150547j:plain

今回の講演で紹介された疾患のなかで、

「会陰ヘルニア」について注目して、ご紹介いたします

 

会陰ヘルニアとは?

お尻周囲の筋肉が弱くなり、形成されてしまった隙間から

腹腔内臓器が外に出てきてしまう病気です

やがて便秘やしぶりを発症し、重症化すると

排尿障害や腸の壊死を併発して命に関わります

 

主に、去勢手術をしていない、老齢のわんちゃんに発生します

 

会陰ヘルニアは進行する疾患です

お薬の治療や、定期的な便を出す処置では完治できません

唯一完治が見込める方法は手術です

 

会陰ヘルニアの手術には、様々な方法が存在します

この理由は、手術をしても再発してしまうことがあるためです

「どのような手術方法がより再発しないのか?」という研究が幾度も行われ、

複数の手術手技が提唱されています

 

なお、会陰ヘルニアは去勢手術により発生頻度が減少します

健康で長生きするために、「会陰ヘルニア予防」という意味でも

去勢手術はとても大切なんです

 

今回のセミナーでは、症例の状態、

(筋肉の消失具合や脆弱性、ヘルニア孔の大きさ、

 他の併発疾患の有無、直腸の筋層消失の有無など)

をしっかりと評価したうえで、

その子に合わせた会陰ヘルニア整復法を選ぶことについて

中島先生より、詳細にご講演いただきました

会陰ヘルニアにお困りの患者様・ご家族のお力になれるよう努めたいと思います

 

獣医師 川口